DJをするときに考えていること
久しぶりに書きますね。
こんにちは、スタージャックスです。
先日、noteの方も始めたんですが、そっちは音楽の事も書くかもしれませんが、音楽以外でよく考えているような事を書いていこうと思ってるのでアカウント持ってる人はよかったらそっちもフォローしてくれると嬉しいです。
note|Masaya Houshi
(https://note.mu/starjaxx_eden)
ということで、名古屋のDJ友達のダニキが書いていたので書いてみようかなと思い、ペンを取ります(パソコンに向かうだけなのだが)。
DJをするときに考えていること by ダニキブログ
(https://daniki.hatenablog.com/entry/2019/02/15/194856)
彼のブログ、いつも面白い事書いてたり良い曲を紹介してくれてたりするのでオススメです。
ここから先は彼の記事に則った形で書いていきたいと思います。
1.はじめに
僕は福岡の北九州、俗に修羅の国と呼ばれるその修羅の中心地の小倉でDJをしています。
プレイするジャンルは、いわゆるEDM(Electro、Electro HouseからBounce、Bigroomなど色々)、Bass Music全般、Hardcore(ハピコア、Jコアなども)、House(Disco HouseやFilter House、Future Funkなど)、Hiphop、R&B、Reggae、J-POP、K-POP、ダンスクラシックス全般、アニソン、と...全部は書けないですが多岐に渡ります。
パーティやイベントによって結構分かれてるのでまとめてみると
◆パリピ向けパーティや(´∀`∩)↑age↑な感じのパーティ
→若い子達が反応しやすいHiphopやUSポップス、EDM、Bass全般、K-POP
◆完全に自由な時(ゲストとしてお呼び頂いた時など)
→Disco HouseやFuture Funk、Bass、ダンスクラシックス、アニソン、自分の曲とかジャンルレス
◆オタクが居る時
→アニソン(Remix含む)、Bassなど
◆ダンスイベントやダンスバトル
→ダンスクラシックス全般(その場に居るダンサーのジャンルに合わせて色々)
最近はそんなにオファーを頂くことも20代前半の時ほど無いので年間の割合も大体すべて同じくらいの感じですかね。「オールジャンルなんですね!」って言われる事も多いですが、個人的にオールジャンルって言い方やちょっと前に流行ったジャンルベンダー的な言い方は好きじゃないので「ジャンルレスダンスミュージック」と言っていたりします。
以下、上げてるMixです。
近々また上げる予定になってますのでM3用の曲制作が終わるまで少しお待ちください。
2.機材
DJを始めようと思った頃はCDコレクターだった事もあり、また縁あってCDJ-800(グレイの懐かしいやつ)を譲っていただいた事もあったのでCDJでスタートしたんですが、レコードも集めてたのでスクラッチやバイナルを扱う感覚を学びたいなと思いScratch Liveに移りました。
単純にレコードを回す姿がDJっぽくて好きだったのと九州ってHiphopが強い土地なので現場にインターフェースはあってもCDJが無い、とかってケースもあって自然とSerato主流になったのもありますね。(逆のケースが普通なんですけどね笑)
また、ダンス関係のイベントの場合にはSerato+タンテ、クラブパーティではUSBレコボでCDJオンリー、っていう具合に使い分けています。
Seratoタンテ使いの時にはすべての音楽でアプローチをしますが、USB+CDJ使いの時にはダンサー向けの音楽やブラックミュージックはほとんどかけない事が多いです。
なんとなく自分の中のこだわりというか、ブラックミュージックなどはレコードではないにせよ、せめてタンテを使ってかけたい音楽だなって思ってる部分が強いです。
なのでCDJの時にはきっちりと拍の取れたデジタルなダンスミュージックのみをかけたいなと思っています。BPMが固定されているのでプレイの安定感にも繋がります。
ミキサー周りの要望はあまり無いかもしれないですね。最初にレギュラーパーティをやってた箱が必要最低限な機材でのセットだったのもあって(TechnicsのEX1200とか)、エフェクトやループを使わずに過不足無くミックスできるようにやってきたところがあります。
Seratoを使う場合にはジャンルにもよりますがロングミックスをする時にループくらいは使うかな〜程度で、FilterやEcho、Delayはたまに使います。
近年は大抵の箱にそこそこのミキサーが置いてあるので、現場にあれば使って遊ぶ事もあります。いい時代になりました。
3.事前準備
オファーを頂いたらまず、プレイリストというかとりあえずかけたい曲を突っ込むボックスを作ります。また、今まで作ったプレイリストとジャンル分けしたリストと併用してイベントの色を予想した選曲リストを80%くらいは完了させておきたい感じです。
iTunesでスマートプレイリストで当たりそうなジャンルを突っ込んだものを用意してSeratoならそれをそのまま流用します。
この時に前後のDJや全体の流れも考慮します。
Seratoの場合にはPCを接続しますし、ディスプレイが広く選曲も楽なのでそこまでこだわらないですね。
CDJの場合にはどうしても曲を探すのに時間がかかりがちなので先程のジャンル分けのしたものからレコボのプレイリストに丸コピしたあと、使いにくいものや予想するお客さんの"好き"の範囲に入らなさそうなものをガンガン削除していって固めます。
流行ってはないけどかっこいい曲や聴いてもらいたいと思う曲は残しておきます。
キューの事前打ち込みは固定であまり変更しませんが、パターンとしては3種類に収めてます。
- イントロで繋ぐ場合のもの
- Cメロや特徴的なブリッジなどを活かしたい場合のもの
- アウトロや間奏を使いたい場合のもの
1は普通ですね。2は前後の曲の流れがあって大サビやブレイク部分を活かしつつ一曲を違和感なく短めに使いたい場合に便利です。そのままアウトロに流れる場合には後の曲も繋ぎやすくなります。3は少し特殊ですが、イントロにパワーがあって頭から使いたいけどカットインはしたくない、といった場合にアウトロや間奏の落ち着いた部分でつないでド頭のキューにすっ飛ばします。キューを押すタイミングさえずれなければしっかりと繋いで一番上がるド頭の一拍目が流れるので刺さりやすいです。パーティまでに余裕がある場合には事前にDJ用にEditして使うことも多いです。
ゲストとしてお呼び頂いた場合や、完全に色を出してほしいというオファーを頂いた場合には、前のDJの曲が終わってからエコーアウトなどして仕切り直して一曲目からガラッと自分の世界に持っていくこともあるので一概には言えませんが、なるべく"その現場で刺す"事を選曲の要素の半分くらいは考えています。
単純に楽しんでもらえる方がいいと思いますので。
たまに「そういうの無視でいいんで!エゴ出して!」と言われる事もあるので、そのときはお客さんも巻き込める曲を入れつつ出したいエゴに近いRemixなどを使いながら走り抜けます。
先日、福岡セレクタで開催されたヒデヲとニコル主催の #レリーズ ではアニソンRemixメインだけど何でもありの踊らせスタイルで!ということだったので、ガツガツした選曲をしましたが、上手い具合にエゴとダンスと刺しが機能してくれたみたいで良かったです。
主催の二人にセレクタの皆さん、演者、お客さん方、ありがとうございました。みんな馬鹿になってたので最高のパーティでした★
本来かけようと思ってたゾーンとは少し違ったんですが、こんな感じでかけさせていただきました。
クラブミュージックの色も出したかったので大好きなkantaro君のEditを使ったり、アニソン×Bass界隈ではもう確実にアンセムなLADY'Sのパンチマインド、d3skt0pさんのPOP TEAMやらインターネットミュージック界隈のみんなが好きな曲と自分が好きなお友達のEditなんかを混ぜながらって感じです。
個人的にはスパッと!TWISTSTEP (Kento Watanabe Mushup)でつかみにいけたのはかなり良かったです。Kento Watanabe氏のマッシュアップとリミックス面白いのでみんなチェックしましょう。
Another Heaven (wag¥ Edit)からStay Alive (updy's "Eyes on you" Mashup)はエモすぎてブースで泣きそうになっちゃいました。
つながりのある人の曲をかけて「これいいだろ!?いいよね!!」っていうのはDJの仕事のひとつだと思っているのでこういうセットは割と多い気がします。だって紹介したいじゃん?
そういうのがあるので、違う現場でも似たテイストのパーティの場合には同じようなセットになることもあります。
エゴの部分で言うと、POP TEAMからの上坂すみれ繋ぎから恋する〜恋繋ぎやHylenさんのペルソナ繋ぎとかはかなり好きです。なんかこういうのはHiphop DJ上がりっぽい感じしますね。
4.プレイ中
実際そんな色々考えてないことが多いですね。笑
がっちりセット固めてるときは選曲に関しては悩む事が少ないので、エフェクトで遊んだり歌ってたり踊ってたりします。固めてなくても、基本スタイルとしてショートミックスはあまりしないので、いじって遊んだりしてます。
選曲している時が楽しかったりもするので、自分が楽しんでる雰囲気は伝わってればいいなと思ったりはします。
レコードDJの方の、後ろや横向いてレコードをシュッシュッって探してるときの仕草とか好きなので、曲を探しているときでもそういう所作や指使いは多少意識するようにしています。
目でも楽しめるとやっぱりDJは楽しいと思うので。
余裕があるときはお客さんが付いて来やすいようにボディランゲージしたりアクション起こすかなと思います。
自分の中の悪魔が囁いて勝ってしまったときは、いきなりぶっ壊して全然違うパターンに移ったり、その場の誰かを個人的に刺しに行ったり、みんなが笑っちゃうような曲をかけたりすることも...
パーティ全体の流れや次のDJの雰囲気がつかめてる場合には、上げすぎない、めっちゃ上げても途中で一回落ち着かせる、という感じでなるべく平坦にはならないように気をつけます。
逆にゲストとかでその日最高点を出すのが仕事の時には刺して刺して刺しまくります。ぶち上げ完全正義プレイです。でもこういう時が一番緊張するんですよね。スベったらどうしよう...とか。
5.dig
ここはおそらくこれを読んでくれている皆さんと一緒で、SpotifyにSoundcloudにiTunesにBandcampにBeatportに、色々な所でチェックしたりゲットしたりします。
ものによってはCDやレコードを買って取り込む事もありますし、欲しい曲はなるべく諦めず手に入れるようにしてます。どこでも撒かれていない楽曲の場合には、直接DMなりコンタクトを取って「かけたいのでください!お願いします!」と頼んでみることも多いです。
いい音楽って無限なので、集めても集めても満足はしないのですが、ふらっとでかけた時に聴いた店内BGMなどでもShazamしちゃいますね。こういうのも出会いなので。
あとはなるべくプレイにしてもDIGにしても拡散にしても、SNSで繋がってる人のものは積極的にやるようにしてます。じゃないとDJとして繋がってる意味が全然無いし、エクスクルーシブとか頂いた時には積極的にプレイしてドヤります。でも本来はクリエイターとDJの関係ってそうですよね。レコードをDJに渡して「これで盛り上げてプロモーションして!」「OK、わかったぜ!ぶち上げてくるよ!」っていうの良いですよね。
6.おわりに
と、まぁ書いてきたわけですけど、本当ならこういった具合に毎パーティ後に色々文章で書けたらいいんですけど、中々...
ダニキが書いてくれてたのでこういう流れもありなのでは?ということで書いてみました。
これ読んでくれたお友達も是非書いてTwitterで共有してもらえると嬉しいです。
色んな人の色んなスタイルを知りたいし、こういう感覚を共有するだけでもそれぞれのDJが良くなってくると思いますので。
ではノシ
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